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0548 羽田博士史学論文集 : vol.2
羽田博士史学論文集 : vol.2 / Page 548 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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語に互って存在する bakšsi なる言葉である。此の語は各國語、またその方言によって種々音を異にし、また諸纏の
義に用ゐられて居るが要するに同一語の轉訛にすぎない。その仲間語語では paksyn の形で現 sorcerer トルコ語
の中のキルギス語では baksi baksi、の形で同じ意味のシャマンを呼ぶ名である。その仲間語語では patsi, paxsi として
工' an artisan' 滿洲語では paktine として同義に、女眞語語では bahšiḥ (法師) として匠人、蒙古語では baksi として
て maître, instituteur, docteur, lettre, lama' パラガンス、ツングース語中のゴール語で patsi, paxsi として
のチャガタイ語で、baxsi として、また ツングース語では baksi として、Lehrer トルコ語
印度ではモハメット教徒軍隊の間では主計官を呼ぶ名に用ゐられて居る。此の語は古くはペルシャ語では clerk, secretary
キプ語では Volksänger, Musikant' サルト語では同形で Sänger, Dichter Sympathiedoktor トルファン出土のウィグル語中
Lehrer der buddhistische Gelehrte の意味に用ゐられて居る。⑩ Vambéry 氏はこれをウィグル語で Marco Polo の旅記中
gehen より出た語として居る⑪。いふ迄もなくこれは無理である。⑫ Quatremère 氏や Yule 氏等はこれを梵語の
bhikshu から出たものと見、白鳥博士や其の他我が國の學者は「博士」の語から出たものを考へて居る。人が多
い程あ⑬。ここで自分の管見を述べる余地はあるが今は各語に従って倍日を省くことにする。たゞ、Marco
Polo が傳へる蒙古の巫に對する baxsi なる語は必ずしも外來の語であって、純粋の蒙古語ではなく、そして
多分これより前にあるがウィグル語にもこれが存在すること共に述べておくに止める

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