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0583 羽田博士史学論文集 : vol.2
羽田博士史学論文集 : vol.2 / Page 583 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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或は pulit、kiilien と發音せられたかに外ならぬ。さて立ち戻つて郡連について考察して見ると、郡連は匈奴語といふので
あるから kiilien と いふ複綴音を寫したものと思はれるが、また同様で不律と同様であつたとも考へられる、何れの場合にしても之を、kiilien 又は kiilien — 此の方音を早
くからは發達して居つたものであることは前に述べた — の訛つてもとを寫したか、
もしくは「kiilien」と呼んだ方音の古きものに、それを寫したものか一つのであると見られる。かくて天を
寫ることに「卽郡連山也、匈奴語天爲郡連」とか、「郡連山卽天山也、匈奴呼天爲郡連」と見えるのは、元來漢語に譯した外國語として聞いて、
漢語を訛つた元宋漢語であることを認め得ないで、純粋の外國語として扱ひたいと思ふ。例の少くないことは、今更めて之を擧げる
それが元完漢語であることを認め得ないで、純粋の外國語として扱ひたいと思ふ。例の少くないことは、今更めて之を擧げる
まてもないことで、「郡連の如きも同様と考へる。
郡連についてかかる見方をする時に、當然同様の解釋を加へ、ねばならぬのは、「匈奴の裔といふ赫連勃々の赫連である。
る。赫連が天の義であらうと思はれるのは、古人民族載記赫連加へ傳に、「常載記赫連勃々、或以因生爲氏、或以王之名、係赫之等、不可令支庶同之、其非正
國、故從氏爲天之義、而從母之姓非曰叱、庶協鳥天之意、永享無彊大慶、駮落叱義易之、姓改姒氏、音殊中
天鳥子、是爲鳥氏、是徽赫氏、鹿宗族子孫、今改姓曰赫連、剛銳如鐵、皆堪伐人」とあるに據るのである。赫連は、khiakiien であつた
統、皆以鐵爲吾氏、常時無論存在した管の khiak の尾音 k といふ入聲音は、次に來る語と連接する場合には脱落することが多
らうが、當時無論存在した管の khiak の尾音 k といふ入聲音は、次に來る語と連接する場合には脱落することが多
いから、khiakiien は、「khia'iien」に應じ得べきであるが、khiakiien では匈奴語として母韻の調和上如何と思はれるか

天 と 訳 と 郡 連 と

五三一