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0585 羽田博士史学論文集 : vol.2
羽田博士史学論文集 : vol.2 / Page 585 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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で示した音を兩字で示し、上の一字にもとの字と同韻のものを用ゐ、下の一字にもとの字と同韻のものを用ゐ、兩
者相切し一音を示す法或は逆に二字で示した音を一字に約する法は、僅かながら所謂反語反韻の法の創始せられ
たいはゆる、時代より以前から存するであらう、左傳には「吳子齋卒」として、前者の例として杜解には「齋夢吳子驚」とあるが、経には、「顧炎武の補正には「秋九月吳子乗
卒」とあるのを、或云于越、而後吳、勾吳、莊子越、邾子裏、本一字省前音三字、古聲雙重也……又按季書
「言馬乗、二言爲齋夢、孰姑齋夢也」と見える。解何則、従奴姑傳に單子の姓を撃疑と
文選注、引世本曰吳孰姑、孰姑齋夢也」と見える。⑩ 筆を横に得ていふふも、従来の注釈の上に超疑する
せるのを、後漢書同傳は虚迷圓とせる如き同様の例である。 實にこれについては鸞鷹の壁韻を附した沈樹員の
ことを許されるならば、また此の例の一つと見得るであらう。
跋には、「不律爲反語之始……然必推孫炎矣。」といふて不律は、「曰」を寫したに外ならぬと見て居
る。後者の例としては既に先人屡々注意し居る通り之を諸し、外國語と漢語の方音とかを辨とし、之寫を不當な場合に、何不を當とせる如きはそれ
ある。一字で表はすに既に約する音を一字に約する音法と共に、後者の音を逆に用ゐる切音の法と共に、
いる時に、約音言法を逆に前に存しなかった法が存に、蕪說に見ることは、必しも不常では得る所合に、一字反とか切とかの名
で稱する表音言法が孫炎以前に存しなかったとは、蕪說に拘泥しないの限り、強く主張し得る所であることは極めて容易に認め
ば、邯鄲や蘇連が 「ling、hlang、hlang」以前に存する天の方音を何奴に傳へて居ったのを缺くとの話は甚妥せればならぬ。實際目

以上兩様の説明を試みたについては、少くとも説明の仕方に於て定見を缺くとの話は甚妥せればならぬ。

天 と 訳 と 邯 連 と

五三三