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0591 羽田博士史学論文集 : vol.2
羽田博士史学論文集 : vol.2 / Page 591 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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不思議はなく、必ずしも「所指不同」と見なければならぬ理由はない。それで自分は、唐代以降用ゐられた渾脱と
いふ語は常に同一類のものを呼んだに外ならぬと考へ、完全し発続せざるところから、
辭漢續篇の編者は前に引いたやうに「渾脱舞者示着語也」と設き、靈通活脱の義と見てゐる
が、いふまでもなく承認し難い。宮太子心史などに、蒙古人がこの語を用ゐたことを示し、態々これに説明を加
へて居ることからも、これが皮革の義を呼ぶことは察知し得られる。さて渾脱が漢語の類似でなく、少くとも元代には
れば、これに關聯してとのように作つた皮革の義を名で、その用途が当時主として乳酪酒漕のにあったとす
蒙古人が前記の如く、貴官語でいふ渾脱は、白鳥・雑居諸博士と編纂された我が保止妥、
高麗語の服脱、秦語の缶、及び何奴語眼脱等といふ語である(三博士の催支と編纂に關連することは爾来定説と認め
語が同一語眼に属し、今の朝鮮語の patanai、満洲語の budun(=我が學書では特に kotan に当ること)これらの
られて居ると思ふ。ところでここに達した渾脱 patogi, huanto(Qutan)=

また此等の眼脱。保止妥、 patogi, huanto, khun, shin 等と著しい音聲の類似を有する(これは注意しなければならぬ=が

或は服 puk、buk、保 po、po の頭音 b、p と渾 hun、khun、shin の頭音音 b、p と普通のことで、何奴語の眼脱を展代以後の蒙古語
蒙古語に於ける p、h、o の轉移移様を普通のことで、何奴語の眼脱を展代以後の蒙古語
の渾脱にあるとも、此の點に於て何等疑義を挟むに及ばない。 budun、buduns、保止妥などとは土製の纏を呼ぶに用
ゐられる名であると共に、また革製の纏・覓をも稱する名であること、もしくはあるべきことはまた宮崎博士や鳥

舞樂の渾脱といふ玄稿につきて

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