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0601 羽田博士史学論文集 : vol.2
羽田博士史学論文集 : vol.2 / Page 601 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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いたのだが、それが訓き慣いて孔日を閉さられたまに保存せられて、千九百年の偶然の發見とあ
る、以来八年誰も之を研究せず、彼が今貴重なものとも知られずにすぎて、終に自分の手に歸した
のは、何たる幸運であったらうか、自分は今之が我々の手中に落ちたからその價値を誇張するので
はない、一體支那では昔の文書の類似は極めて乏しいので、歐羅巴などで従来ない、それで支那
の研究については、専ら篇にたよるより外はなかったので、欧羅巴の歴史家や
つて居ると同様に、文書、記録を土臺にして研究することが出来るに今や至ったのである、旬は此洞の中には以上
の外に、絹や紙の上に、陳列せらること思ふ、最後に十世紀及び八世紀の板本は、かのグーテンベルグにあるものを壁頭に
七世紀以前のもので價に世界に於ける最古のものと云はねばならぬ
千九百八年五月にこの研究を終って一行は敦煌を東に向って出發し、十月の始めに鄭州から汽車に乗って北京に
ついた、千年ぶりに世界の光明に接した此貴重なる發掘物のかずくは、ヌーエット氏等と共に年の終りに故國を
後にして、遠く海を巴里に向った、今はそれく彼の地の人に、すぎし昔を語って居るといふことである、パリ
オ氏は一旦東京に行って、更に北京に来り、國民圖書館の爲に三萬册の書籍を購ふて、千九百九年十月二四日巴
里に歸った、これ迄々企てられ數探險寫しの中では、最も成功したものといはねばならぬ。
去年日本を驟がせたのは此中の數册の寫しである。これを此処でも東洋史上に大なる貢獻を寫すことが出来た、氏
が選び集めた五六千卷からは、どんな貴重な實が明らかにせらるゝであろうか、學問の研究などは何處の國人がかつて

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