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0613 羽田博士史学論文集 : vol.2
羽田博士史学論文集 : vol.2 / Page 613 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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置きたい。

九、第二十二行第二語を bodisi と読んである、尤も此の外にも既に第十三行にも同様に読んでいるが、かゝる読み方は面白くあるまい、自分の知る限りでは Bodhisattva なる言葉ウイグル語のものには bodisav…(ウイグル文字を記入し得ないのは遺憾である)等とかいたものはまだ見ない、一體此の文字ではiとvとは甚だ紛れやすいから bodisiv と読まれるのも無理からぬ様ではあるが Bodisi とかいたものは此の寫眞の文字など甚だ鮮明に bodisiv 即ちv字が見えて居る。この行のもそ版の方ではiとも読みたくなるが発頭の寫眞には明らかにv字になって居る。よしまたiに似て居るとしてもそれは文字がまぎらはしいだけのことも勿論vと読むべきであろう、第三行及四十五行のも同様である。

十、第二十九行末字母は a に非ずして z である、第九行の場合と同様に見えて居る。

十一、第三十二九行末三語は gaisiigi と読み「代リノ場所ニ於テ」と非ず diansi に非ず diansi と譯してあるが「同ト代リノ場所ニ於テ中間ニ」と譯してあるが、これも版の方では gaisiigi と読むべきである。

十二、第三十二行第三語は gaisiigi と読み「代リノ場所ニ於テ」と譯してあるが〔同ト代リノ場所ニ於テ中間ニ〕といふのはどういふ意味であろうか。これも gaisiigi で garisimng 即ちiとvを読み違へたのでまさに今日のチャガタイ語で「局が相違る中間に」の意であって、第三十四行の「中間に」なる語はかくて初めて解釋することが出来るであろう。もまたオスマントルコでも同義である(Vambéry; Etymologisches Wörterbuch)。
於テ」である。此の語は解剖すれば gaisiigi で garisimng 即ち「相違る」即ち「局が相違る中間に」

十三、第四十二行の初語 tangincsia は tangincsia で—の次は a でなくして n である。

二 藥叢書第一號を讀む

五三一