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0617 羽田博士史学論文集 : vol.2
羽田博士史学論文集 : vol.2 / Page 617 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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繪畫は五十四葉の中の⑵⑶の佛畫の斷片、佛畫は年月を附せられたものに於て特に目立つて見え、其の他唐代の繪畫と説
明せられてある⑵⑶の大暦六年、佛畫は六朝時代から唐を警せられたもの、⑸⑹の水墨で樹木を警せられたもの、⑸⑹の婦女圖斷片等は繪畫と
して極めて注意すべきものと思ふ。壁畫は六朝時代の三朝に區別されてあるが、⑸⑹の樹さ美人圖、⑸⑹の婦女圖斷片等は繪畫と
けでこれは主として顔面の描かれてある斷片八個を集め、唐矢間のものは銘を、唐代のものは十二葉に及んで居るが⑴⑶⑹等の著しく西
域の風を示して居る繪が際立つて見える。唐矢間のものの面白味は寧ろ此等に認められる様に立派な大きな斷片も立派な
て、時代にそ前者に比して後代のものばかりで、書としての面白味は寧ろ此等に認められる様に立派な大きな斷片も立派な
彫刻は十五葉、時代は唐のものばかりで、銅製陶製のものから石造、塑造、大造のものに及び、其の形も佛像、
人像から鳥獸の諸像等多くの種類を含む居るが、此の中では⑸⑹⑽の人頭塑像⑾⑿の塑造人像などを擧げねば
るまい。

染織刺繡は唐代のものばかりで七葉でみな小さな斷片であるが、就中⑷の刺繡の斷片に天女が琵琶を彈いて居るの
などは我が奈良朝時代の繡佛に見えて居るものなどと思ひ合されて面白い。

古錢は八葉で唐・安那時代の貨幣は五銖錢を初めとして唐宋時代のものものに互つて居るが⑶の中には「尚昌吉利」なる方孔錢
が一枚見えて居り、此の地で鑄造せられた通用せられたものであるが、唐宋時代のものであるのはまだ注意すべきもので
ある。漢字以外の文字の銘あるものはカロスティ文字かと思はるゝものであるが、禁字のものもあるが、多くはア
ラビア文字以外のもので比較的新時代のもの、多いことを示して居る。

雜品の部は十葉で名の如く布製、土製木製石製或は鐵製銅製等の雜品が收められてあるが⑴の中の土製の香爐、⑵の

西 域 考 古 圖 譜

五五五