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0629 羽田博士史学論文集 : vol.2
羽田博士史学論文集 : vol.2 / 629 ページ(カラー画像)

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doi: 10.20676/00000267
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傳聞昕の聽琴圖、同韓幹の狩獵圖、シュタイン蒐集アスターナ出土の婦人行樂圖などもみなその例であり、敦煌出土の繪畫の中にも Stein, Vol. IV, Plates LXXIV, LXXVI, XCIV 等參照)麗々とこれを見出し得られる。その漫流がいづこにあるかは、資料に乏しい今日、容易に斷じ難いことであるが、ともかく當時の畫界における一流行であったことは確かである。かように構圖の上における類例が、少なからず唐の繪畫の内外において認め得られるにかかわらず、最物の樹石にしても、細動のいは感情や情景を潑剌と寫し出している。こうみたこはらず、その描法においては、この畫は著しく巧妙に異なり、人物にしても、ゆる遊糸描と異なった太い自由な線を駆使して、感情や情景を潑剌と寫し出している。こうみたこれを同じような立塗を取ったおが御聖太子畫像や、李眞の眞容中の惠果の侍者像などと對比して見るならば、姿勢の著しい類似にかゝはらず、いかにその畫風の異なるかを、容易に觀し得られるのであらう。もっともかかる描法も、もし盛唐以前の畫が多數に殘っておるならば、あるいはすでにその中に見出されるかも知れないが、しかし古今の畫論にも、さうした特徴を傳へておるものは無いやうであるから、少なくとも一派の畫風と
して世の注意を惹くまでの流れではなかったことは疑ひない。しかるに敦煌を始、西方の邊境から發見せられた中唐以後の畫の中には、これと近似した描法の用いられておるものが少なくない。たとへば西域考古圖譜⑽吐魯番出士でとくに敦煌出士での釋迦の四門觀を描いたと思はれるもの、同⑽大暦二年の供養婦人像、同⑾及び⑿の佛畫斷片、また同 XCVI, df. 00307 の紙の釋迦を素く人物のことは、その酷似した例である。

本駱駝をみな中唐以後の時代に屬するものと見られ、ここに最後に擧げたのは、漢字を書いた反古紙の上に輕く

これらはみな中唐以後の時代に屬するものと見られ、ここに最後に擧げたのは、漢字を書いた反古紙の上に輕く
樹下人物圖について

Stein, Vol. IV, Plates LXXV, df. XLVI, 007 に收めてある

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