National Institute of Informatics - Digital Silk Road Project
Digital Archive of Toyo Bunko Rare Books

> > > >
Color New!IIIF Color HighRes Gray HighRes PDF Graphics   Japanese English
0636 羽田博士史学論文集 : vol.2
羽田博士史学論文集 : vol.2 / Page 636 (Color Image)

New!Citation Information

doi: 10.20676/00000267
Citation Format: Chicago | APA | Harvard | IEEE

OCR Text

けて古く行はれた美術上の樣式、英語で普通いふサイツ・シベリヤ
式―いふまでもないがサイスといふのは、ギリシヤ人が主として
黒海裏海の北方一帶の地にかけて游牧した民族を呼んだ總稱で、彼
等の有した美術上の形式のシベリヤ地方から出る遺物の上に認めら
れるのに名づけた名前である―に屬するものとして、イ氏やもあ
の露交の報告にこの方面の事を書いたボロブカ氏等の認むる所にあ
る。そしてかゝる食肉鳥獸をあるひはそのまゝに、あるひは神話化してカルチーフにすることについて、更に根據を
求めて見ると、非常に古い時代にさかのぼるもので、紀元前三千時代の貝殼彫刻に、シンが雄牛に、總體においてこれと類似の構圖が旣に見えてゐり、紀元前九世紀のアッシリヤの彫刻にも、これが認めらるしく、南は地中海地方にて、東は
へ鳥獸的の模圖が旣に見えてゐり、外に傚はつては、西はスカンヂヤに起つたモチーフは、紀元前九世紀のアッシリヤの彫刻にも、これが認めらるしく、南は地中海地方にて、東は
支那に至つてるるもので、漢時代のものと思はれる多くの銅器にも、これもアッシヤ起源で、後代にはペルシャのササン美術
方に現はれてゐる樣に見える特種の十字形で、これもアッシヤ起源で、後代にはペルシャのササン美術
や、アラビヤ美術において認められる。兩十字形の間に見える形も、同じ性質に屬するものである。

五七四