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0646 羽田博士史学論文集 : vol.2
羽田博士史学論文集 : vol.2 / Page 646 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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さてかうして此書の現存が明らかになつて見れば、是非とも之を寫し取らねば、今後この方面の研究は進めら
れなくなる。ところで此書の體裁の現存が明らかになつて見れば、是非とも之を寫し取らねば、今後この方面の研究は進めら
れなくなる。ところで此書の體裁の現存の枚數ははゞ三百五十枚、閉館中を特に余の爲に許してくれた閲覧間は十一時から三
時までそうして自分の當地出發はあと七日――然も日曜の休みを中に挾んだ――それを延ばすと
郵便車以外東行列車は全く無くなると謂はれて居る事情である。毎日四時間に四十枚あまり宛を寫かねば、抄寫の
目的を達し得ない譯だが、それは到底出来ることではない。思案にあぐんで宮崎君との助力を仰ぐこととなり両君は多忙の
この地に居られた筆寫の援助を快諾してくれられた。全く天來の福音であった。ところで翌日三人精力をかたむくして寫し得
たのが合せて三十枚に過ぎず、某氏の入れ智慧で、どうせ館の終りには反吉同様に數十枚が殘ることになる。ところで翌日三人精力をかたむくして寫し得
れば焦慮した結果、早速で貸してくれる事にした。もし持出す事が出来れば、三日で寫してしまへるではないかといふので、明日
内緒で貸してみる事にした。

ところで妙案を試みる事にした。開けば門衞等が急に召集されてまつたので、またかと落膽したが、譯を話して別の通
用門から入ることが出来た。開けば門衞等が急に召集されてまつたので、またかと落膽したが、譯を話して別の通
話、尤も至極な次第だ。さて機會をねらつて、昨夕来大に繰た妙案を、大事を取り年ら實行に移して見たいとの
ろが妙案はこちらだけの妙案で、供附張監視の背後の先生、館員を設け開かすばかりで頂として顧して呉れない。
規問を心得ないのでいふやうな言ひわけをして、宜しく引きずらさるを得なかった。併し乍ら自分の焦慮には大