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0676 羽田博士史学論文集 : vol.2
羽田博士史学論文集 : vol.2 / Page 676 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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初めから濱田君の思ひつきに、賛成してゐたのであるか、さりとてそれが行き過ぎると、遠からずして睥氣がさすで
あらうことも恐れてゐた。しかし今回君がこれに熱中してゐるので、ある時さな逆手を使った積り、折角反撥して無理
にもその考を通さうとするた。にするなら、もう一層調子を強めて、例へばアルケード式の廊下の如きも、もっと本式のものにしたらといふ形
こゝ、妙な表情をして引取った。ところがそのつぎには却って大體の考もまとまったので、五月五日には博
されてゐた。こちらが逆に続けられたのかも知れない。こんな定め、早くもその二十二日には同教授の部屋で、研
士郎で三人が集ひ、工學部の武田教授に設計を依頼する。七月八日にはこの建築工事に主任として従事してもらふことになった東烟
氏も参加して、大略計圖について説明も聞き注文もする段取りに進んだ。武田教授が惰氣もなく鉛筆や消ゴムを加へられ
究室の側方を始めプランの大概を始め、素直に受け入れて、折角出来上った下圖に製圖作業の進行してゐる中に、如何
注文を縦な箇も惜せず、出来得る限り、吾々の深く感謝したとうとへあった。かくして十一月
たことは、東烟氏の熱心さと共に、吾々の深く感謝しないが、外務省から建築の連成を求めて来たので、

なる事情であったかは今詳しないが、外務省から建築の連成を求めて来たので、その後建築員諸氏の格別の努力によって美事に竣工を見、遂に十一月
ひ、昭和五年一月十二日に地鎮祭を修し、
九日に開所式を挙げるに至ったのである。

開所式當日の博士の賑やしい様子は、濱田君とも語り合ったやうに、一同の目につく程著しく、参加の多數の来
賓を前にしての離觴の挨拶にも、濱足と希望との溢れてゐるのが感じられた。恐らくは博士の生涯を通じての數々