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0700 羽田博士史学論文集 : vol.2
羽田博士史学論文集 : vol.2 / Page 700 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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六三六

名は大鑑今のアフガニスタンの北、オクサス河の南、バルクを中心とした地方の名であります。このトカラ語の文
献にはA・Bの両種があつて、まさしくトカラ語と呼ばるべきものはそのA種に常に、資料の出土するのは、カラシャ
ルと居ります。その中、ツルファン即ち古くから高昌と呼んだ地方の一部であり、さうしてこの語で書
いてあるのは佛典に限られて居る。然るにB種のものは寺院の記録・高昌の外、古の魔法師ち今のクチャ(庫車)地方か
ら多く出来し、佛典以外にも日用の言語としてよいかふことが長い間に互つて欧洲の学者の間に用ゐられてゐる。
 このB種の言語の研究の大家として有名なフランスのレジェー氏やノルウェーのコノフ氏の如きもこれを名づけ
ず、この言語の研究に反対するといふ人名であつたので、その説を撤回し、尤もレジェー氏は一九二三年に一度これを論文にも、適当の名稱
のであつたが、これより先ベルリンのミュラー教授は一九〇八年に最後の論文を発表し、佛典の奥書三種を解説しまし
た。その第一の奥書にはこの証の出来を述べ、ドイツの中亜探険隊の幾たの回間(ヴィグル語)の佛典の奥書(トルコ語の義)に
(Küsän) と題した論文を発表し、 Küsäm (Küsäm) の語から Toγri、Küsäm (Küsäm) の語に訳し、Küsäm (Küsäm) の語から Baktrng Türk の語に訳した云々と見えて
は不明であると述べた論文を発表します。これよりも先ベルリンのミュラー教授は一九〇八年に最後の論文を発表し、佛典の奥書三種を解説しまし
居ることを述べ、さうしてその Küsäm (Küsäm) の語から Toγri、Küsäm (Küsäm) の語に訳し、Küsäm (Küsäm) の語から Baktrng Türk の語に訳した云々と見えて
々、第三には Küsäm (Küsäm) の語から Toγri、Küsäm (Küsäm) の語に訳し、Küsäm (Küsäm) の語から Baktrng Türk の語に訳した云々と見えて
グル字では E と a とが同一形で読み分け難いので、特に括弧内の読方を添附したのであり、s と ṣ とは屡々混