National Institute of Informatics - Digital Silk Road Project
Digital Archive of Toyo Bunko Rare Books

> > > >
Color New!IIIF Color HighRes Gray HighRes PDF   Japanese English
0711 羽田博士史学論文集 : vol.2
羽田博士史学論文集 : vol.2 / Page 711 (Color Image)

New!Citation Information

doi: 10.20676/00000267
Citation Format: Chicago | APA | Harvard | IEEE

OCR Text

じたが、こうなれば一仕方ない、何とかなるだろう、とお根性が飛び出して、不安心ながらに安らかな夢を結ん
だ。

 翌日無事に停車場に着いて見れば嚆矢のこともなく、白眉垂れの荷持ちは先きを争ふて客をつかまへようとして
居るので、先づ到着早々赤帽の賞例のこともなく、さて何やら落ち付かぬ町の様子は目にもそれとう
なづかれ、辻々に赤帽しい懲兵卒又は免かれたが、興奮した眼を八方にくばつて居るのは常のことにしても慌しい
號外賣りの聲が、あちらこちらに町の人が集團を作つて、あちらこちらに先き立つ
ないと受けとられた各省大使館での話によると、「當時既に壊棄戦の風雲は頗る急で、いつ欧戦だとはたゞ事では
いとのことであった、越えて二十八日には、ついに壊國の對壊官戦の布告を公表して居つたのだが、露西亜はこれに先き立つ
て、戦局を兩國の間に限定せしめやうという獨逸の提議に反對することを公表して居つたのだが、露西亜はこれに先き立つ
いという評判であった。事情に通じない自分には、此の際に利己な歐羅巴の人々が熱誠な所謂を掲げ廣場
ものかというふ考えもあったが、八時すぎには、此の際に利己な歐羅巴の人々が熱誠な所謂を掲げ廣場
は、はやくも宗敎運動を起こる群集があちこちから練り出して、寺陰の前では十字路を切つて熱誠な所謂を掲げ廣場
では悲憤慷慨を積めた身振り口調で罵りたてゝ、既に戦は始まったのかとも思はせるのであった。

アレキサンダー三世博物館

六四七