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『東洋文庫所蔵』貴重書デジタルアーカイブ

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0712 羽田博士史学論文集 : vol.2
羽田博士史学論文集 : vol.2 / 712 ページ(カラー画像)

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doi: 10.20676/00000267
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戦時の博物館廻り

六四八

形勢は急転直下して大戦の幕は切って落とされ戦戦の聲で都の街は震えくり返つた、遊子一生の思ひ出には斯光
影響をうけ暫らくはこゝにプラプするのではなかったが、この事件の突發したが爲に自分の主要の目的を達する上には止むからぬ
てあつた博物館廻りを最初に繰り戻す、劍戟の光り凄まじい光景を外に所在の博物館の中に姿を没することにと
りきめた。

アレキサンダー三世博物館

ネブスキー大通りから一町ばかり引き込んだミハエル廣場を前にして、白壁の色も清いトスカナ風の宏壯な一構
への建築がある、これが此度露西亜皇帝の御名代として遊々我が皇室を訪問せられ、主宰せらるゝアレキサンダー三世博
が京都に立ち寄らせゲオルギ、ミハニロウィッチ大公殿下の館長として、一八二九年から一八二五年に亙って建てら
物館であるが、此建築はもとミニエル、パウロウィッチ大公殿下の爲めに一八二九年から一八二五年に亙って建てら
れたものであるが、後一八五年から九八年にかけて修繕して博物館として用ゐらることになつたものである。

純 露 西 亜 畫