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0717 羽田博士史学論文集 : vol.2
羽田博士史学論文集 : vol.2 / Page 717 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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旅 の 思 ひ 出

旅路の中にこれは、いつく〳〵迄も追憶之繰り返してきぬ興趣にふけるのは日分ばかりではあるまい。

さても御入京の太公殿下には何と考古の御趣味深く在せらると聞いて居る殊には専門家のコンナイランスに廣い場所に散漫に陳列して驚いたのを今更悔むで全體が一つの博物館であるとは、時々此の廣い博物館を主宰して居る人達の力によつて高貴なる賓客の御趣向の一部を満たし得ることもあらば京はいつく迄も御一行の夢路に遡ふことであらう。

I氏もついて居らるゝことである、京の都と考古の御

アレキサンダー三世博物館

(日出新聞、大正五年一月二十三日朝・夕刊、旅行日誌の中より)

六五三

れとも休日とか副祭とかに富む社会事情に起因するのか、ともかくも博物館を観覧する人の多いことは自分の如き日本内地日の博物館より見たことのなかったものに驚くべき程であった。時によると震えを押し合ふ様なことも有った、柄のついた活動写真の縮菫板の前位に〳〵の品物を注意して仔細に歩くお婆さんや娘さん達の熱心な態度は此の邊では昆虫屋の店頭の頭が合谷して仔細に見かけないやうに思ふけれども文眠の観覧客の今年のや
う繁昌するのを考へ、これは自分の僻目かも知れない。

田舎はともかくとして、一般市民の智識が発達して居る為か、或は博物館の如き施設の歴史の久しい為か、そ

ほとも、いつく、いつく、
いはんや、いつく、いつく、