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0725 羽田博士史学論文集 : vol.2
羽田博士史学論文集 : vol.2 / Page 725 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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た。

ウィン以来の暑さの攻撃に堪へ兼ねた身體は、かくまで頼み方なく疲れて居たので、舩で行けば大して些語なしに行けると思った君府下り見谷せることにして、翌朝ゆっくりと寝て居ると、コッ/\戸を叩いてK博士が入つて来た。こちらかねる筈で手紙を出して置いた人である。慌て、着換へて暫く話して居ると、昨夜来T博士が来る。新聞社の某君が来る。此の地稚上の關係からのT博士さんが来る。日本に非常に来東洋人、流石に涼しさを覚えたのも束の間で、またもや熱気が追つて相の千博士から来いといふ。公使になつて日本に来る管であった人からも招かれる。迎も宿で静かにしては居られぬから、けふは自分の庭に来て居たらといふTさんの勸めに従て、橋を渡ったブダの或精道院の中に居らした。

近所の温泉に行って見やうなどゝ言ひながら、床の上に横になつてTさんから色々此の地の話を聞いて、一日を過した。

◇ ◇

翌日からはそれでも豫定中の必要事件たる訪問も、見物も出来るだけはした。一二三日中には一滴の雨をも頼んのも仇で暑さは一向に退きさうにもない。目苦しい程度の電光と大雷鳴は時々あっても、大平野を潤す一滴の雨も得ず、ウィンで別れたKさんから訴いた。かくしてあることの愚を知つて、明日は北に引き返さうと定めた前晩に、大平野を潤す一滴の雨も得なかったKさんが、流石に君府行きは政行し瑞置に外れたとナウの油煎りにも帰らないで、元気好く飛びまはったKさんも、

匈 牙 利 の 夏 の 旅

六六一