前漢書西域傳。清代の刊。『漢書』で初めて「西域」の語が現れ、西方の国々のことを記した「西域傳」が作られる。この西域傳では、西域の地理について「南北に大山あり、中央に川あり、東西六千余里、南北千余里」と述べている。これはタリム盆地、すなわち東トルキスタンをさしていることが明らかであるが、実際は西域傳には東トルキスタンの国々ばかりでなく、西トルキスタン、インド、イランなどについても記されている。漢の匈奴征伐が次第に成功を収め、武帝はこの期にただちに酒泉、武威、張掖、敦煌郡の、いわゆる河西四郡を建置した。これにより初めて漢はシルクロードの咽喉部を制することになった。鄯善國、大月氏國、大宛國などの記述を載せる。 [もっと詳しく..]
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