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0042 伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2 / Page 42 (Grayscale High Resolution Image)

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doi: 10.20676/00000279
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地誌之部

阿勒騰塔格山脈の高嶺には斑文石多く稀に花崗岩を露出する處あり。周邊には
粘土砂石石灰石等の類極めて儚多なりと云ふ。
リヒトホーフェン氏或はロッチー氏等の踏査に依れば崑崙山の本系は地球の
粘土砂石石灰石等を組織する原始界の片麻岩竝に結晶片岩を以て大部を構成すとあり。谷地及び狹谷
崑崙山脈の諸山は只峻々たる充山にして一も樹林あること無し。此の灌木雜草は新疆印度重貿易の爲め
は時に多少灌木雜草の生ずるを見るのみ。
每年同山中を往來するキャラバン即ち隊商の生命とも謂ふべき三十日間に亙りて旅
行しなれば内崑崙山脈の通過は全く無人海拔一萬尺以上の長途乘駄馬の秣と炊事用に必要缺く
何となれば山中を往來するキャラバン即ち隊商の生命とも謂ふべき三十日間に亙りて旅
からざるなり。
べ 是に於て彼の雜草は乘駄馬の秣と炊事用に必要缺く
携帯するを許さず。故に長途乘駄馬の秣と炊事用に必要缺く
連山亦諸鑛物を包藏するも開發する者甚だ少なく。

唯和闐軍廳成より産出する
砂金及び和闐の玉石は最も著名なりとす。