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0044 伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2 / Page 44 (Grayscale High Resolution Image)

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doi: 10.20676/00000279
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魯克或は諸河との。

是等諸川は其源を背峻嶺幽谷に發するが故に上流部は急湍直瀉或は斷崖に激し或は絕壁に奔騰し來りて、自ら水勢甚だ急なるも中流部下流部に至りては緩流湖湖兩岸の淺汀概ね蘆荻を生せしむ。一たび步を天山南路に移し田間の間に放てば本道に沿ふ所縱地として大規模の溝渠を開通せざるはなく、從ふくの外落の附近に在ては無數の小渠縱横に綜錯するを見ん。元來新疆は伊犂を除くの部落に適すべきもの支壁帶近にて步少なし。故に人工を加へて自然の不毛を化しては沃土と竸ひ耕作に至つて今日の如き住民地を成形し灌漑の便を與ふるべきなり。蓋し塔里木河の名稱は同語耕田の義にて即ち該河は耕田たるや知るべきなり。此の如く長大なりと雖も沿岸の土地概ね沙磧地にして河水を吸收すること多く、此の兩岸無數の溝渠は河水を漏漑す流長は約三百八十里終に羅布淖爾に注ぐ。ること甚しき鋤め其水量と水深とは殆んど彼の中央亞細亞のシルダリヤ河及アムタリヤ河等にも及ぼす。下流は河幅四十尺より三百七十尺に廣まり水深七

塔里木河
と名稱

一〇