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『東洋文庫所蔵』貴重書デジタルアーカイブ

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0052 伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2 / 52 ページ(白黒高解像度画像)

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doi: 10.20676/00000279
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OCR読み取り結果

一八

新疆に就て多大の偉観と多大の稗益とを與ふるもの豊に獨り山河のみならん
や。湖澤沼池は縦ね皆然りとす。然り新疆に於ける湖澤沼池實に少からず
る湖澤亦然り。湖澤沼池は縦ね皆然りとす。然り新疆に於ける湖澤沼池實に少からず
食鹽沼を供給すること即ち是に無限の利益を捧げつゝ在り。是に於て遣物者の人世を無限の利益とは何ぞ日く巧妙且
つ公平なる海を成實に幾百里居民容易に地圖を繞るき看、新疆は四圍山にて
爭かれ海を成實に幾百里居民容易に海鹽を得るに由なし。人間四圍山にて絶たば
盡しの鹽能く配與し生活すべき。盡しあれば天は此の幾山嶺の山脈に包繞せられた中央大陸平地に無
流下し來るも四邊地勢の隆起するに遠山流れるも幾千年なりし朝鮮と共に溶解して低地に
聚し自然を成す湖中の水分は源泉混々注流するて獨り幾千年分のみ姿留め是に化し
注流し灌と寫り。其の鹹水又日に蒸發注し去りて結晶鹽分のみ姿留め是に化し
て鹹水湖と寫り。其の鹹水又日に蒸發注し去りて結晶鹽分のみ姿留め是に化し
新疆人の天賚ならすや。

一說に新疆は中央亞細亞の裏海黒海と同じく大古の海にして現存の鹹湖は當