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『東洋文庫所蔵』貴重書デジタルアーカイブ

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0099 伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2 / 99 ページ(白黒高解像度画像)

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doi: 10.20676/00000279
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爾曼なり。

蒙古族は吐爾忿特額魯特和碩特との三種族に分たるゝも元來同一種族にして
古の烏孫國民なりしが往昔内亂に依て分離したるものなりと云ふ。此の種族は
蕃都孫高原並に伊塔爾巴哈臺一帯の地に游牧す。又別に察哈爾と稱する一
蒙古族あり。彼等は往時張家口附近より移住したる屯田兵にして現時伊犂勒
奇の山中に游牧せり。

満人は満洲より伊犂及び塔爾巴哈臺管内に移住せし屯田兵と
稱するは長白山地方のものに限り本天地方より移りしを錫伯と名づけ黒龍江岸
より來りしを索倫と名づく。

漢人種は言ふも無く支那本部固有の人民にて南北兩路到る處に其の影を見
ざるは無し。而して彼等の大部を商買と兵丁なりとす。

以上新疆現存の六人種は本來新疆に生殖せしは少くは他方面より移住し
來りたるものゝ如し。果して然らば何れの世何處より移住したりしか請ふ更に
說明する所あらしめよ。

第三章 住 民

六三