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『東洋文庫所蔵』貴重書デジタルアーカイブ

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0174 伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2 / 174 ページ(白黒高解像度画像)

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doi: 10.20676/00000279
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第十三節 各民族の關係

新疆は多數種族の混住する爲め其の同族同宗間の團結心極めて鞏固なると同
時に他種他信者に對しては動もすれば猜疑心を挾み互に反目疾視するの狀な
き能はす。昔だしきに至ては相敵視するに至る。随て回民は衷心
満漢人の回民を待つや常に売敵者を以てし謀らんとするの狀あるは已むを得
不快の感に堪へす。官登卑単の甚しき清國に在りて其の人民の官吏たることを金望するは常然の
ざるの勢なり。                       漢人次
結果なり。                         に満人次
は蒙古族次の外官吏たるの順序にして縣頭回哈薩克等に至りては自治體の名譽
たる蒙古族を得るの僅利を附與せられ在る。           職
多からん彼等の歴史が疏亂を以て充たされ在るを観ても知るなり然れども、
是れ自動的なるか将た他動的なるかは疑問なり。