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0208 伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2 / Page 208 (Grayscale High Resolution Image)

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doi: 10.20676/00000279
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地誌之部

したる窃め未法の徒は濫りに教祖の遺訓経典を楯とし屡々乱を企謀し、國土人民
を蠱毒するが如き弊害あり。然れども喇嘛教徒に比すれば回教徒は稍々優るもの
の如し。

喇嘛教は其の教理甚だ深遠なるも之を我國の真言宗に比較すれば稍々浅薄なる
が如き感あり。其の宗教上の儀式若くは道徳の方法喇嘛の教育法並に目下其の教
步に伴はざるは言を俟たす。又其の布教の機能あるを見す。殊に日く蒙古族
底今後の社會に立て斯教の擴張を窃し得べき姿通忌むべき毒殺の惡風を
徒間に貧窮多き社會を禅益らしむるが如き或は膩ふべき
をして長するが如く即ち是れなり。

第四節 基督教及在理教

以上縷述したる如く新疆省に於ては回教喇嘛教の外他に宗教として觀るべき
ものなし。彼の夙に東漸して勢力を扶植しつゝ在る基督教は早く支那に侵入し、

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