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『東洋文庫所蔵』貴重書デジタルアーカイブ

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0220 伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2 / 220 ページ(白黒高解像度画像)

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doi: 10.20676/00000279
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第三節 将来の教育

飜つて淸廷の新疆平定後の對新疆政策を彼するに旣往數次の回亂に鑑み各汗王を懸撫して高位高爵を與ふると同時に其の宗教及教育等に對しては只大體を監督し以て自然に放恣するのみ。其の内部の權限に至つては敢て干涉を加へす。彼等の爲すが儘に放委し天山南北路の間を通慣柔弱暗昧に往昔世界を振動したる蒙古族は今如何。彼等は只管山嶋に心醉し念佛觀佛の外復た何事をも解せす。而も淫靡柔弱の境に陷落して成吉思汗當時の勇氣あることは無し。且つ鐵蹄歐亞を蹂躙したる哈薩克は今や暗弱にして只遊牧と乘馬と馬鞍製作の外何等知る所なく其の他羅頭漢回亦智識低劣にして均しく世界の趨勢を知ら す。

淸國若し新疆の各種族をして今の現狀に放委せば彼等は永く無智蒙昧の域を脱することは能はす。彼等をして萬世頑冥の牧夫たらしめんことは望むべく彼等

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