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0257 伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2 / Page 257 (Grayscale High Resolution Image)

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doi: 10.20676/00000279
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んど數千年以前のものに屬し現在新疆人等の到底夢想にも企及すべからざる所
なりと信す。

又家屋の建造法を觀るに、一戸毎に土煉瓦の厚壁を以て圍み窓腦を少くして寒
暑を凌ぐに適せしめ且つ盗難を防ぐに便し内部は厚壁中に方形弾形の棚を造り
屋下には避暑室を設け而も其の周囲及床の雜作の如き能く温氣を防止するの設
備ありて自暑室の建築の學理に合へるに似たり。

又他園囿に於ける巧妙を極むるもの質木配石池苑等になりて暑水工事と同時代の設備に係り何れも
其他園囿の築造植木配石池苑等になりて暑水工事と同時代の設備に係り何れも
巧妙を極むるもの質木製造の如き往昔使用せし彈丸の如き今日に遺れる物を觀
るに一としてその養蠶術の如きは最初支那より傳はれたるに非
り得へられたりとするも賞に値せざるは無く殊に和闐地方の養蠶術の如きは最初支那より傳はれたるに非
すして全く傳來後の發達に係り時の狀況を想像するは當然の如く明かなり。且つ絹布を始め段通毛繊若くは
毛氈等の製繊中彼の段通の如きは精巧美麗共に之を現今歐米文明國の製品に比
して決して遜色なきを認む。

三二七

第七章 産業