国立情報学研究所 - ディジタル・シルクロード・プロジェクト
『東洋文庫所蔵』貴重書デジタルアーカイブ

> > > >
カラー New!IIIFカラー高解像度 白黒高解像度 PDF   日本語 English
0289 伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2 / 289 ページ(白黒高解像度画像)

New!引用情報

doi: 10.20676/00000279
引用形式選択: Chicago | APA | Harvard | IEEE

OCR読み取り結果

跋渉せざるべからす。然れども今之に沿うて鐵道を敷設せんとせば優に是等の
諸難路を遁けて易々たる工事を以て竣工すべきは現下欧米各國に於ける幾多の
低設未設鐵道の大工事の比に非ざるなり。黄河の如きも其の上流に於て横斷す
れば其架橋は格別の難工事に非ざるべく、他幾多の河流管々たるものゝみ。
数個の山嶺も多少の迂回或は開鑿を以て通過するを得ん。自餘七八分の地上に
たる地上に敷設し得べき獨り六盤山に於ける隧道工事のみは比較的難工事と
すべし。

即ち工事は獨り六盤山の難且つ大なるものの有るの外他は概ね容易なるも彼の戈壁
工事及給水井に各所に於ける石炭の供給如何は各人の疑問として掛念する所なら
ん。

沙漠に於ける工事は左程の難工事に非す最も恐るべき風害地域は少距
離に過ぎざるべく。給水も亦多少の設備を施せば決して不可能に非らす。且つ
石炭の如きは沿道附近の山谷に求むれば供給に餘り有ること現に事は之を證
明し在り。概して地盤壁くして工事容易なり。

第八章 交 通

一二四五