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0351 伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2 / Page 351 (Grayscale High Resolution Image)

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doi: 10.20676/00000279
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子が嘉嶺關を臨えて新疆を横斷し喀喇崑崙山脈を超起し丁らしまでに費した
る日數約三百日其間親しく天山々脈に沿ふ嗚呼高原を親察し塔里木河に瀕する平野
を踏査して耳聞目睹したく結果は五十八萬方哩の大寶庫古來疊雲の領する所と爲
りて空しく草萊に委し二百萬の生靈侑は癘烟の程に包まれて従に悲觀すべきものの有るに想
眠しふ轉た感慨に堪へむべき情態に在り少しく其の理由を説かん。
到する一に請ふ少しく依りて繋が此の運命顧るべきも
惟ふに新疆の胸脈は一たび他國の撮る所と爲り以て制した
る一棵木にして其の死活を左右を得んや。
職厲に任せしむる新疆豊に全き此棵木一たび他國の撮る所と爲り以て深く新
め、邊防に遡うせんと欲する所以のものは年より偶然に非らす。清廷は特に将軍を露國に駐紮せし
中亞細亞に之を提ふるに踏躇することに野心を
き有らば直に之を提ふるに踏躇すること無く之が爲めには有らゆる手段と方法

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