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『東洋文庫所蔵』貴重書デジタルアーカイブ

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0041 伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2 / 41 ページ(カラー画像)

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doi: 10.20676/00000279
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者今の塔里木河の水源を以て、黄河の水源と誤認せしに因るならん暫く記して
疑を存す。

近時露國ブレバルスキー氏の發見せし阿勒騰格も又カシャを支那の
國境たる喀喇崑崙山脈も共に崑崙山脈の一部分なるに過ぎ又カシミャとの
喀喇崑崙山脈は崑崙に連りてパミール高原の一部を形する。其中最も高きは
海拔二萬八千尺以上に達し山中二條の道路を通じ東に在る喀喇崑道と呼びカシミャ及阿富汗
西藏竝に英領カシミャに到り西に在るをギルギット道と云ひ又同山脈中には蒙古人の
に達するも共に氷河を通過するが故に甚だ難路とす。又同山脈中には蒙古人の
常に往復するものは是なり。此の山路は散在して甚しき難路にして一より他より
南行する喀喇崑崙山系の高峯は其頂概ね花崗岩より成り少しく下れば絃泥片岩石灰岩又は礫岩を以て組織し往々石英岩若くは
片麻岩倚は最も下れば絃泥片岩石灰岩又は礫岩を以て組織し往々石英岩若くは
を見る。

第一章 地勢                          七