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『東洋文庫所蔵』貴重書デジタルアーカイブ

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0048 伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2 / 48 ページ(カラー画像)

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doi: 10.20676/00000279
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OCR読み取り結果

籍たる水聲は恰も遠雷の轟くに似たり。

路畔立て下瞰すれば河中廬生の洲嶼あり水色清澄両岸の楊柳と相映じて、自ら
翠緑を帯ぶ。更に四邊に放たる新疆中實に得易らざる勝々眉宇に聚り、綾
ち身は畫中の人と爲る。索漠として遠く喀喇沙爾地方の山野歷々勝景とす。

烏營克河

鳥魯克河は阿勒の東南より大戈壁の記鑛徴すべきものの無く喀喇布朗蓄湖にて毛拉布拉可に至り北折
して車爾成より東南西の東前部の幽谷に流れ喀喇布朗湖にて毛拉布拉可に至り北折
し、此の河に就ては東西の記鑛徴すべきものの無く狀況未た詳ならず。



伊犂河

伊犂河は天山北路唯一の大河系
哈什喀克斯の二河流相合する一の大河にして、克斯克哈什の合流より称す。伊犂河
は伊崐克斯河の西流遠く境に入り、其内下流を始めて伊犂河と称す。伊犂河
哈河幅を横し二河流遠く境に入り巴爾喀湖に注げり。全流約二百五六十
里五十尺露領伊犂河の合流點に於て四百九十尺巴爾喀湖は虛々将軍駐割地近仿に至五百
里幅は哈什察瑪頂露領伊犂河邊及んで七百尺として水深は虛々将軍駐割地近仿に至深さは二十
尺淺きは僅に三尺に過ぎす。河水は常に渦渦を呈し冬期惠遠城附近は約五六十

一四