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『東洋文庫所蔵』貴重書デジタルアーカイブ

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0050 伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2 / 50 ページ(カラー画像)

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doi: 10.20676/00000279
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OCR読み取り結果

を合せて雅〻瑪吐に至り更に哈什河と相會して、茲に伊犂河と爲る。全流約六十有
一六
徐里其の上流十三四里の間は危嶮曲折の峽谷を奔流するか故に水迅激兩岸一帶松樹欝蒼たり。河幅は廣狹同しからす或は七十尺より百二三十尺に至り水深一概して淺く中央も僅に二尺半に過ぎす。谷地は頗る收草に富みてハ薩克人の游牧場に供せられ河岸に一面に雜樹林を成し林間野生の熊猪等の果樹杏棗等多く、果實は八月頃最も能く熟す。故に該時期に達せるものは猖獗彌蔓して吐苦悶するものの多く樹下發源し別に東南より來る猖々烏蘇河を合せ一轉特克斯河は汗騰格里山に發源東流し全長約百三十里水勢甚だ急なり。同河を合せ一轉東北に流れて更に廣闊なる高原に屬する山地は廣なる高原にのみ棲息して未だ開墾するに至らも雖近くの其城に屬流する山地は廣なる高原にのみ棲息して未だ開墾するに至らも雖近くの其彼の領薩哈克等の游牧民の高棲息して未だ開墾するに至らも雖近くの其に南方山麓より山腹に至る一帶の高地は松樹欝鬱として蒼荷ほ暗くして附近の谷地には稀有の大角鹿及大頭羊群棲するに因り、近來歐人の來りて獵荷する者年々多しと云ふ。