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『東洋文庫所蔵』貴重書デジタルアーカイブ

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0051 伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2 / 51 ページ(カラー画像)

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doi: 10.20676/00000279
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て會合し伊犂河と爲る。至長約百里に至り峻克斯窟河と其の源を分ち並行西流し雅瑪吐に至り
も多く巴燕臺一帶の各回莊を貫流する所の大渠即ち七里溝は實に同河水を引き
たるものにて是が爲めに灌漑せらるゝ耕地は十數萬畝を下らずと云ふ。



額爾齊斯河は新疆の最北部に有りて阿爾泰山脈に發源し幾多溪谷の水を合せ
西北流して國境を越え、一たび桑湖に派す。全長百二三十里幾河幅甚だ廣かな
と雖も水量多く舟楫に便なり。殊に烏隘湖の北方なる都爾伯勒鎭よりト流約
五十里間は水量優に小汽船を航行し得べく往古露國は嘗て蒙古の科布多方
面の貿易に賣せんと企てしも清國之を拒絶せりと。該河は舟運と灌漑に於て
各地を裨益するのみならず又川魚多きを以て名高く毎年漁獵の産額尠からすと
云ふ。

第一章 地勢

第五節 湖 澤

一七