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『東洋文庫所蔵』貴重書デジタルアーカイブ

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0077 伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2 / 77 ページ(カラー画像)

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doi: 10.20676/00000279
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OCR読み取り結果

狀態を表彰するに似たるに非らすや。

伊犂以外の住民地は彼の沙漠中に介在する所謂沙嶋にして天山又は崑崙山麓
に沿ふて東西に衆長なり。沙島は自然に放擲するに於ては到底居住生活に適せ
ざるなり。古來幾多の人工を加へ溝土を化して肥沃の地としたる形跡は歴々
すべきものあり。即ち大規模の溝渠を開鑿し遠く水を引き盛に樹木楊柳等
をえ以て炎暑を凌ぐ空氣を調順し大規模の建築の用に供し燃料に用ひ又案什を製
即ち然り。

現に其の引水溝渠の巧妙なる設計構造の精巧なる其他植樹圍園の施設能く風
致と衞生とに稱ひたる當時民智の進歩文明の發達は現代人の遠く及ばざるを示
して實に驚くに堪へたるものの有り。是等古代新疆番降喇喇沙とす。

印度に與へたるの影迹あるに就ては列擧すれば吐哺番降喇喇沙とす。是等各沙島の間は空漠た

沙島住民地の大なるものに東より列擧すれば吐哺番降喇喇沙とす。是等各沙島の間は空漠た

阿克蘇瑪巴什喀什噶爾英吉沙爾葉城和闐等とす。是等各沙島の間は空漠たる
沙地若くは紅柳梧桐桐の業生する鹹土所謂戈壁にして相距る遠きは四十餘里に

第一章 地勢                          四一