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『東洋文庫所蔵』貴重書デジタルアーカイブ

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0082 伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2 / 82 ページ(カラー画像)

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doi: 10.20676/00000279
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せざるべからす。植林は、住民に建築材料及燃料を供給するのみならす、氣候の調
和と水源涵養との要素なれば漸次之を以て不毛の地を征服せざるべからざるな
り。

四六

第九節 地勢結論

以上一般の地勢に就ては略其の要領を叙述したるもの、如し。今やこれを總括
して一言するの賛疣に非ざるを信す。
 證し來れば新疆の地形は所謂大陸的にして、其の山野河湖倶に蒙宏大悠々遍
らざるの観あり。看地北四十里より海抜一萬四千尺乃至二萬一千尺の大山脈は二大系統と矗
りて、東西七百五十里其中に渺茫たる大小沙漠地を包容するに非らすや。其間よ
り大小許多の河流を進出し、東西七百五十里其中に渺茫たる二大系統に出ざるは無く、其の外見と實際とは又豫想
を超越せしが其の始め山麓より仰し

大陸的地


其の山

の外に出づるもの天山崑崙の二大系統に出ざるは無く、其の外見と實際とは又豫想
を超越せしが其の始め山麓より仰し
嶺上を望むや藍々雲霄に挿み雪にか能く之を越え得むを疑はしめたり。仍にし
て前後二回天山を越えたるを疑はしめたり。