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『東洋文庫所蔵』貴重書デジタルアーカイブ

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0092 伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2 / 92 ページ(カラー画像)

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doi: 10.20676/00000279
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地論之部

ルベに稱ふる汁にて酒類は一切之を用ゆること無く菓質は好みて常に食せり。
該民族は満漢人蒙古哈薩克に比すれば頗る清潔ににして平素衣服の洗濯室内の
掃除を初め其他沐浴等を屡行し部落市内彼等の住する地は稍清潔なるに因り彼
の異臭鼻を衝くが如き不快の感なし。
是等民族の人口動態即ち出産死亡及其の原因年齢等の如何に就ては固より統
計の懐るべき大きが故に今之を群しき増加を得ざるも増加の半は決して勘少なるもの
に於て最近年間に於て著しき増加を見ざるは畢竟乱の続発せしに起
因するなるべし。現に健全なる男女を目撃するが如し。又近時敢て劇しき流行病の有り
是にかざれば長壽者も自ら少なからざるが如し。しを開てか現時とも両路共に病者の多きを認めず只往々風土病の多少行
はるを見たるのみ。其の風
蓋し生活狀態の簡單なるに伴ひて疾病も亦簡單なるは自然ならん平。
土病とするものは左の數種に過ぎず。

氣管支病眼病疥癬癲癇等之を新疆に於ける主なる風土病とす。今其の疾病

五六