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『東洋文庫所蔵』貴重書デジタルアーカイブ

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0097 伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2 / 97 ページ(カラー画像)

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doi: 10.20676/00000279
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別するときは先づ六人種と称すべきか。曰く纏頭回哈薩克漢回漢人満古是
れなり。而して更に其の總人口約二百萬人を以此の六人種に配すれば大凡纏頭回
百萬人漢回三十萬人哈薩克二十五萬人蒙古十萬人満回五萬人と看
るも大差なかるべし。
慣あり回とかに此の名を敎ち〴〵ホメット敎を奉じて禮拜の時頭部に白布を纏ふの習
の一族たる波斯人等が古來屢々東西各土人種征服せられ其の頭部とアリアン入種
に似たり。変を加へ次第に彼等素質を變じ以て現今見る所の如き雜種の一民族となりし
口碑の傳依して後語風俗共に纏頭回同一に改のしものなりしが元未
に回教に帰依する蒙古族は純然たる蒙古族なりしが其言語の訛り
多きと其容貌に住する纏頭民を稱してふれば或は然らんか。元來ダランチとは回
因に記す伊犂に酷似する點より惜蘭痴と云ふ。
語集り者の意即ち南路各地より伊犂に移住せし纏頭回民の稱呼なる某書

第三章 住 民

六一