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0098 伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2 / Page 98 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000279
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にはダランチを以て別種族の名の如く記するものあるは大なる誤謬と謂ふ
し。

漢回  漢回は漢人に非らずして現時露領土耳機斯坦のサマルカンド地方の人民なり
しが支那に帰服せし後言語服装一切を支那人同様に改めしも唯其の本なる所の
々教のみは依然之を尊信す。彼等は通常回々或は小数と稱せらる。蓋し其
の小数とは漢人の尊信する清國内數と云ふに對し斯く或は呼ぶものにして稍輕
侮の意を含めゝる。彼れども清國南部殊に雲南地方に住する回々のみは
には比較的多く住居せり。然れも支那に帰牧せし別人種なりと其人スラブ民族の
亞剌比亜よりも伊路爾巴間に游牧する人民にして土耳其種に吉爾變哈薩の
哈薩克はいふ吉爾幾臺思族と混同せしものゝなるが後吉爾幾臺思漢人の所謂布魯特又は黒々子と稱する民族にして欧
混血せしものとなる吉爾幾臺思と混同せし疑欧人之を稱して吉爾變哈薩
克と日ふ而して後の所謂布魯特又は黒々子と稱する民族にして欧
人はゝ之を略喝吉爾幾臺思と呼ぶ所の者にて南路の烏什喀什喀爾葉爾羌管
に游牧す。哈薩克布魯特も亦繩頭漢回と同じく其に同々教徒にして所謂木蘇