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『東洋文庫所蔵』貴重書デジタルアーカイブ

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0112 伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2 / 112 ページ(カラー画像)

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doi: 10.20676/00000279
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地誌之部

に達亂したりしも内凡そ十分の四は疫疫の爲めに掃ひ去られ三分は千七百六十年
の兵亂に死し三分は北路定後は僅に十分一の殘存者あり
して過ぎずして清兵の北路を道走し沃野は殆んど空虚に歸するに至れり。是に
於て清國は屯田拓殖の策を建て步騎兵及各種人民を移住せしめたる時漢人殖は
支那本部は屯田步騎兵として將農工商民として伊犂其の他の都城に移住せり今
日南北兩路に在る漢人は全部即ち是なり。

四 滿人

滿人種は亞細亞系統の西伯利種族に屬する所謂通古斯族にして通常之を「滿湖」
人と稱す。元と蒙古族より岐れ他種族と混變化したるものの如し。彼の東
胡鞬契丹女と稱しなるは往時同種族の異名なりとす。言語は着語我日本の東
如く語粗丹女とテェヲは抑むのを用ゐる東北地方古有時シャーマン敎を奉じたり
彼等は古よりブリャーツ種族の住する主宗敎は古時シャーマン敎を奉じたり
び東はアムール地方の東にまで分布せるも吉林附近に始んど北洋に及
一朝勢力を得るや支那本部に侵入し漢人を征服して遂に滿洲に現清帝國を建設するに

七六