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0114 伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2 / Page 114 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000279
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地誌之部

ば一朝邊警あるに會せば膊を嚙むも及ばざるなり。
 漢回は歸化人にして、漢回数を奉する外言語風俗の漢人化したる部族を稱す所
謂東干なるもの即ち是れなり。

五 漢回

物の名稱は往々其の沿革を語ることを多し東干の名稱亦然るに似たり。即ち東
干とは東干と其其語にて、トンガン或はトルガンと云ひ殊りし人の義なりと云ふ。
其の出處に就き或る史家の説に依れば、
唐代回鶻を征し其の族百萬餘戸を支那本部西方の廣野に移住せしむ。東干
は實に其の後裔なり。回鶻人は新疆土民と交通しマホメット宗に歸依せしも、
漢人と差別せず接近して後婚姻相重なり年を經て其の風に化し遂に喀什噶爾地方の同
種族を依りたるものなり。

又一説に、
東干人の一揆は初め甘肅の敦煌より起りしに因り最初課叛の傳報は其の地
名に依りたるもの後には叛民の稱號に變せしなり

七八