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『東洋文庫所蔵』貴重書デジタルアーカイブ

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0117 伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2 / 117 ページ(カラー画像)

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doi: 10.20676/00000279
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らす内証の爲め東西二國に分立し西突厥は東羅馬と通じて波斯を攻め東突厥は
初め隋に服せしが次第に其の傾土を擴め唐の高祖の如きは阿祇を執りて其の兵
をかるに至りしも後ち驕奢に耽りて遂に太宗に降り西突厥も亦次で波斯をほさる。
突厥闕亡ぶるに至るや其の一半は甘粛以西哈密吐魯番哈喇沙劇烏魯
木齊邊の總稱す。蓋し同國は西域の地即ち今の甘肅以西哈密吐魯番哈喇沙劇烏魯
は皆此に入る。元來回鶻國民は漢の滅亡後鐵勒の部族より起れり。
東突厥の滅亡後其の故地に起れり。
宗史に『回鶻は何奴の別裔にして、初め回鶻と稱し甘州以西突厥遺族民の
に住す』と。五代史に『甘州を以て回鶻の才とす』と在稱し西大食國に奔り後突厥遺族民の
回鶻に入りたるを知る。而して他の一半は西大食國に奔り後次第に勢を
得て終には印度一帶の地を有せしも以て突厥勢日に衰へ遂に西遊に併呑せられる
未だ幾許ならざるに突厥更に花刺子撲の地に起り波斯を統一して國勢を復す是
に於て乃ち驕部舌の屆出律を以て西遊に凸ぼし除威を驅て中央亞細亞及阿

富洋斯坦を略取しサヽマルカンドを以て都とせり。

第三章 住民

八一