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『東洋文庫所蔵』貴重書デジタルアーカイブ

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0131 伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2 / 131 ページ(カラー画像)

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doi: 10.20676/00000279
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男子の服裝は寬大なる筒袖長襦祥衿下樣の下衣を着用し帶は多く赤地に白模
樣ある金巾織の兵兒帶を用ゆ。右方の前には小刀其他二三用具の革袋を垂れ其
の上に稱兒唐織樣の上衣唐縐子又は絨を用ゆを着し足には革製の長靴又は絨
きと稱すと短靴とを穿ち一見長靴を穿つに異ならず。屋内に入るときは短靴を
脱して顏る便利なり。
女子の服裝も大略男子と同一なるが只其の下衣は長「ジャッ」樣の寬長なる
ものを着し帶を用ゆる無きが故に其の前面を開かす。肩を開いて上部より
着脱に便にす。其他女子の衣服には上衣の襟及袖口に繡箔を施し裝飾を加ふ
こと男子と異なる所なり。
女子外出の時は白布或は花布(ショール)の如きものを頭上より被り之を後方に
長く垂る。又紗樣の顏龐を以て面を掩ふを常とし服裝は老幼を別たす殆んど同
じとす。

鄒頭樣は概して男女共に華美を嗜好する民族とす。故に女子は勿論男子も尙
は赤樣樣のものを愛用せり。例へば男子の帶及衣服の裏地は老若の別なく大抵

第四章 風俗
九五