国立情報学研究所 - ディジタル・シルクロード・プロジェクト
『東洋文庫所蔵』貴重書デジタルアーカイブ

> > > >
カラー New!IIIFカラー高解像度 白黒高解像度 PDF   日本語 English
0136 伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2 / 136 ページ(カラー画像)

New!引用情報

doi: 10.20676/00000279
引用形式選択: Chicago | APA | Harvard | IEEE

OCR読み取り結果

一〇〇

日常食事の回數は概して我國人の如く三食なるも四食を用ゆる部落亦多し。民族の文野は概ね生活狀態を見て知り得らるるなり。然るに此の繃頭回種族は例外の一方より觀れば太古の石器時代と相距ること遠からざる方面に至ては既に上述の如く發達せるは奇と謂はざるを得ず。而も其の原料の配劑と云ひ野菜との調和と云ひ身體滋養に富むと云ひ又其の飮料と云ひ果物を用ひての消化血行を調助すると云ひ衞生上好適質にして毫も文明國民に劣る所なき大害ある酒を用ゐざる等質に伏食す。其豚肉を食用せざるは宗規を確守するに因る。粟粥は粟の粉に羊乳或は牛乳適宜混交して煮たるものなり。而し哈薩克は羊肉牛乳又は粟粥をて常食とす。其豚肉を食用せざるは宗規を確守するに因る。粟粥は粟の粉に羊乳或は牛乳適宜混交して煮たるものなり。而し彼等に該族中一人の壊血病者を見ざるは惶ふに草食動物の乳と茶を多量に用ゐるに鶏ならん乎。飮料物は牛乳に砂糖を加味せし茶と、馬乳とを用ゆ。其の之を用ゆるは夏季幼馬の乳離れし時六月初頃より數ヶ月の一種の酒なり。

哈薩克

馬乳酒