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『東洋文庫所蔵』貴重書デジタルアーカイブ

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0141 伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2 / 141 ページ(カラー画像)

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doi: 10.20676/00000279
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す。該氈幕は分解結合運搬共に至便なるものにて、芝を結合するや初め平地上凡
哈薩克は游牧生活の種族なり。故に土着人民に比し數層簡便なる氈幕に住居
そに徑一丈二三尺の圓場を畫し、令の如くなる結いの小棚自在に開く、幕蓋の構造は先づ幕頂に箱入れつゝ、
形に結束せる小棚二三尺を中央上圓を以て七八本或は十二三本の柱を立て圓形の外圍に網
を直徑一丈二三尺の圓場を畫し令の如くなる結いの小棚自在に開く、幕蓋の構造は先づ幕頂に箱入れつゝ
作り戸口を其の一方に掲せしめ多くの反り木にて圓屋の骨幹成るや幕頂小輪の圓孔に環接
宜の高口に持ち圓錐蓋を成形しめしむ。して、一大圓錐蓋にて其の外面を包皮し羊毛繩を以て縱横に締し上部の圓孔は通例只毛氈を垂下
他は渾て厚氈にて其の外面を包皮し斯く羊毛繩を以て縱横に締し上部の圓孔は通例只毛氈を垂下
出し明を取るに便じ耳つに引繩を開閉す。出入口は通例只毛氈を垂下
するのみ。風雪を凌ぐに別に木製裏面に氈を張りしものの戸を設く。
氈幕の内に富者は羅紗又は他の布に厚彩の色絲及金銀絲を以て敷きて、巧に繡箔しだる
美麗の幔幕様のものを繞らし、通常五五幅地には厚き毛氈段通を以て數個の木
匠を列べ其上に馬鞍を裝置す。而して其の一方隅には幔刀斧類を掛け、中數個の木
の下邊には圓形の爐を設け上に大鍋を掛けて食物の烹煮及煖室の用に供ふ。面
第四章 風俗
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