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『東洋文庫所蔵』貴重書デジタルアーカイブ

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0168 伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2 / 168 ページ(カラー画像)

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doi: 10.20676/00000279
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同汗王は冬期間は巴爾汗丹溝の汗王府に住し夏期中は巴産布克に暑を避け
て幕居するを例とす。伊犂將軍の制を受けて蒙古族中の吐爾扈特族全部及和碩
特族を總管す。

汗王の下に具勒一人和碩特具子一人外に公僧札薩克台吉等數名ありて直属す。
又塔爾巴哈臺の東ホボクサリ草原に親王ありて其の下に又公僧台吉等若干名
之に属す。

庫爾札喇噶烏燕廟裡には郡王一人精河には具勸一人貝子一人ありて旅務各地各
公僧札薩克台吉等若干名あり旅務各地を輔く。

王一人吐魯番の東南薩克台吉等若干名を統轄する官長なく唯各個に親王以下を置く。即ち哈密に親
回部は全部の東南督克記に一人阿克蘇在に具勸一人拜城和闐に各公僧一人宛あ
り。此の外原車以上の各王以下は何れも皆地方系統正しき家柄なりが回部親王は蒙古王と異なりて
王一人以下に扶克巨記に一人阿克蘇在に具勸一人拜城和闐に各公僧一人宛あ
り。

部下を有せず只一の名族たるに過ぎざるなり。獨り回部哈密親王のみは墓に同治
回亂の際清廷に忠勤を励み且つ多額の軍費を獻納したるに因り當分の内其の部

三六