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0186 伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2 / Page 186 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000279
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大に悦服し露政府が雛総するにも拘らす族を擧げて喇嘛黄敎の信徒と爲るに至
りたり。以て喇嘛敎感化の勢力を推知するに足る。
清廷は本來佛敎を信奉すること厚からざるに非らす。然れども最も深く信頼す
るものは西藏の喇嘛黄敎に若くは無し。随て従來の支那佛敎は殆んど顧みられ

清廷の信
頼喇嘛敎

ざるが如し。

 喇嘛の勢力は深く蒙古各種族の頭腦に入り其の悦服随喜抜くべからざる
ものあり。苟は遠く東方滿洲に侵入し且つ露領布哩特族の間にみならず之を
中央亞細亞の政略に併用し北京は勿論諸爾にも廣大壯嚴なる寺院を建立してチャ
ンゲー喇嘛を優待し以て清廷との連鎖と爲し及蒙古各族の民心を收攬し

一種の政略上深き注意を拂ひつゝ在るな

 其の達頼の選擧ある毎に手段を盡して蒙古及西藏の僧侶中政府に忠
賞なるものを選出せしむる等外藩を統治する政




































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