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0192 伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2 / Page 192 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000279
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彼を尊敬するの餘り斯は稱したるものにて後世マホメットと轉訛するに至りし
と云ふ。
マホメット幼にして兩親を喪ひ親戚コレーイシュ家の家長たるモターレブの
手に養はる。其の家赤貧洗ふが如し。マホットは何等組織的の教育を受けし
に非らす幼より唯の荒野に牧羊の業に從へり。されと彼は其間漠たる天然
の風光に接し自然の数化を感受し加之當時亞刺比亞には野蠻の風俗を以て充た
されたるにも似す、毎年山林に隱遁する風習ありて彼比亞刺比亞には其間漠
時よりも此の國習を踏襲し、毎年九月を以て山林に隱遁する風習ありて當時亞刺比亞には
なるも天然と親み思索し且つ猶太基督教の思想に入り商隊に接觸する宇宙の神靈に接觸するを得たり。
又彼は十四歳より商隊に入り猶太基督教の思想に親炙するに至れり。
俗に觸れ亞刺比亞國内にも偶に猶太基督教の侵入せる有りしが其の大部は依然たる偶
像崇拜なりしなり。然るに當時亞刺比亞國内には「ハニフ」と稱する稍進歩せる一種の團體あり。「ハ