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『東洋文庫所蔵』貴重書デジタルアーカイブ

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0202 伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2 / 202 ページ(カラー画像)

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doi: 10.20676/00000279
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中に歸せり。是に於て同市は回々教の中心靈場と爲り一切巡拜者の模範的祭式
典を制定せり。是に於てマホメットは回々教の
以上述べしが如くマホメットは二十餘年間殺人劍と哥蘭經とを以て回々教の爲
めに異教徒と暫閑しぬ時勇戰し遂に全人民を說服統一して法王靈國王と爲り六十三歳
を以て圓寂しぬ時長く紀元六百三十二年六月八日
マホメットは早く他の國民に傳道すべく後事を弟子に命じたり。又生前使を馬東帝及波斯
王埃及王に遣奉し其の目的は彼に回々教を歸依すべく勸告せしめんことを期し剣と火とを
依り其の遺旨を貫徹すべく注いで哥蘭經を染めつゝ附近の王國を始め欧亞各國
く此の遠征に一億七千餘萬の信徒を作るに至りたり。是にてマホメットの死と共に弟子能
に遠征し遂に支那に進入せしは七世紀唐代の初めにして當時回教民は毎年一回通
回々教の支那廣州等に來り風に乗じて太洋に出て還るを常とし支那人は之
商を以て廣東寧波福州等に來り風に乗じて太洋に出て還るを常とし支那人は之
を以て天方國人と稱し居りしが後遂に亞剌比亞人たるを知り、以來交誼甚だ厚く、