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『東洋文庫所蔵』貴重書デジタルアーカイブ

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0224 伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2 / 224 ページ(カラー画像)

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doi: 10.20676/00000279
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第七章 産業

第一節 總説

新疆の地は既に地誌第一章に於て叙述したる如く極めて廣大なる面積を有す
と雖も其の位置甚だしく支那帝國の西端に偏在し加ふるに高山巨川廣漠大沙漠
を以て殆んど全地域を充塞せり。故に之を側面より觀察すれば單に天惠地扁不毛の
戈壁帶に似たるも實地深く内容を洞察すれば意外なる山野河湖の邊に寄
與せられん無限の富土なりとす。予は彼の地に旅行し到る處の山野より實業に就
騎を停め無限の遺利を目撃して、一驚を喫せざるを得ざりき。到る處の實業より素
ては專門の實業家の參考に供せんとの眼に映じ物に觸れて得たる所の事業と所感を左に
記載しか聊か鑛物に富み五金悉く歲し寶石石炭石油硝石等あらざる
新疆省の山中は到る處鑛物に富み五金悉く歲し寶石石炭石油硝石等あらざる
は無し。
又許多の湖邊と山野には無限の天然鹽を産し沙島の間には佳良なる穀

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