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『東洋文庫所蔵』貴重書デジタルアーカイブ

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0231 伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2 / 231 ページ(カラー画像)

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doi: 10.20676/00000279
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石炭 は新疆に於ける諸礦物中最も多量の産額を占めたり。往古より採掘
したるは伊犂附近にて其の炭礦数二十四箇所に及びしも現今は三十四箇所に増
加し而も其の産額出の最も著名なるは烏魯木齊城西の沙崗と伊犂の幹鄂博山
なるが其他有名なるもの少なからず。伊犂地方に於ては斯の如く數多の鑛山よ
り採掘し其の産額莫大なるも薪炭の價頗る廉なり。されば其の産出石炭亦た佳良と
年々露領に輸出せらる。以上諸山の炭脈は甚だ廣大にして

石油

天山々中の處々に産すと云へども土人は未だ其の製法を知らず。隨
て之を使用するものなきは遺憾なり。

伊犂將軍は將來大に新疆の交通を開き鑛業を經營するの計畫あれば今後將軍
の手腕に賴りて交通運輸の便開けば且つ熟練の技師を用ひて諸炭山の採炭法を改
良擴張せらるゝなく又技師をして石油の精製法を行はしめ炭鑛と相待て事
業を經營せば將來其の産額を増加し以て新疆一般の需用に充たしむるのみなら
ず支那本部及外國に輸出し多大の利益を得べきは疑を容れざるなり。

第七章 産業

一九一