National Institute of Informatics - Digital Silk Road Project
Digital Archive of Toyo Bunko Rare Books

> > > >
Color New!IIIF Color HighRes Gray HighRes PDF   Japanese English
0236 伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2 / Page 236 (Color Image)

New!Citation Information

doi: 10.20676/00000279
Citation Format: Chicago | APA | Harvard | IEEE

OCR Text

地誌之部

す國境の税を關に嚴命して靈桑を出すことを禁せり。後ち和闐の領主婚を漢土に
求め其の女を迎ふるに及んで使者に命じ國王に告げ女之を聞き密かに日く此の地方女の勇
に靈桑布帛の衣を製すべきものなしと。乃ち帽子の中に隱し以て關守の監察を免るることを得遂に和闐に養靈を傳へたりと。來同靈近の地方に傳播し桑樹と共に養靈の業旺盛と爲り而して養靈には屋内靈
と野靈との二種あるも其の産額は未だ多しと謂ふべからず。
桑樹の栽培は南路各地に天然野生のものにして人爲として能く栽培を奬励する所なく就中和闐葉樹茗喀什噶爾
の地方に多く少し。今後大に養靈業の振張を圖らんとせば第一に能く桑の選擇待つは勿論善良なる桑葉を奬励するには老練な
もの甚だ少からず。靈兒の飼育は最も給桑に桑樹の增殖栽培を奬勵せしむるを要す。故に桑樹の種類及び栽培法に依るを大となり。
技師を用ひて先法を傳習し當業者に其の方法を傳習せしむるを要す。

一九六

四 農業の改良と擴張

新疆の農産物は旣に能く其の土地氣候に適し又旣に河水灌漑に便なり。土地