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『東洋文庫所蔵』貴重書デジタルアーカイブ

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0245 伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2 / 245 ページ(カラー画像)

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doi: 10.20676/00000279
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駱駝       驢馬       騾馬

にして、毎年伊犂喀什噶爾塔爾巴哈台等より露國に輸出するのみにても、約百萬頭の毛を得一斤の價格即ち我約十五錢内外に當れり。又一頭毎年約半斤の駱駝の産出は南路に少なく北路に多し。殊に故城の附近最も盛なり。蓋し故城は北洋物貨の集散場にて、北洋の物貨は張家口より蒙古の戈壁帯を通過し先づ此地に集る。其の露國に出づる露國機關としては駱駝を専用す。尙は且つ故城に駱駝飼養の盛なる所以は多く鹽馬を役して貨物の運搬及騎乗に充つ。一頭の價五兩内外とす。是れ其の價格低廉にして飼養至便且つ體驅の小なるに比し重荷に堪ゆるが故なり。經頭囘は多く鹽馬を役して貨物の運搬及騎乗に充つ。價格は銀三十五兩より四十兩内外とす。

略喀什噶爾和闐地方は最も北路に多く産す。
騾馬は、南路よりも用ゆる者は清人漢囘にして専ら競用と飼養せり便且つ體驅の小なるに比し重荷に堪ゆるが故なり。騾頭囘の之を用ゆるは甚だ少なし。其の使用者は清人漢囘にして専ら競用と飼養せり。其の良なるものは大官の乗用競馬共に馬より

し價格銀百兩内外とするも通常は三十兩以上四五十兩にて輓力駄力に馬より

第七章 産業                         一〇五